賃貸住宅入居時の注意点

入居前の準備

1.契約書等は大切に保管する。

賃貸借契約書には、借主と貸主との間で交わした約束ごとや住居で生活するに際してのルールが書かれています。特にペットの飼育やピアノ等の使用など制限されている場合がありますので入居前には、再度『賃貸借契約書』の内容をよく確認し、約束ごとやルールを遵守します。また、賃貸借契約書は、住居に住むことを証明する書類です。契約の際に受領した「重要事項説明書」等と一緒に大切に保管してください。

 

2.電気・ガス・水道使用の手続き

 

(1)電気
通常は、戸内のブレーカーを入れれば、電気を使用することができます。備付けの連絡ハガキや電話で利用開始日を電力会社にお知らせください。

(2)水道
通常は、戸外の水道の元栓を開けると、水道を使うことができます。利用開始日を水道局 の営業所にお知らせください。

(3)ガス
ガスの『開栓』には本人の立ち合いが必要となります。入居前にガス会社に連絡し、入居時に利用できるように手続きをして下さい。ガス器具には『都市ガス用』と『プロパンガス用』の二種類があります。住居に供給されているガスにあった器具を使用してください。異なる種類の器具を使用することはできません。

入居時の注意点

1.部屋と設備・備品は大切に使用しましょう。

部屋と設備は大切に扱って下さい。乱暴な使用や誤った使い方をすると壊れたり、不具合を起こすことがあります。 なお、入居直後に設備等の不具合を発見した場合や、雨漏り・漏水、その他設備に不具合が生じた場合は、応急処置をした上で、速やかに窓口の業者まで連絡して願います。

 

2.ゴミ出しルールは守りましょう。

ゴミは決められた場所に、定められた曜日・時間を守り、分類して出してください。 可燃ゴミ、分別ゴミ、ビン・カン等、ゴミの分類の方法は地域によって異なります。ご近所の方や清掃局に確認して下さい。
 

3.水漏れ事故の応急措置。

洗濯機の排水ホースが外れていたり、流し台から水が溢れるなどして、床に水が大量にこぼれた場合、すぐに水を止め、応急措置として零れた水をタオルやシーツなどですばやく吸い取ります。 それでも水漏れがひどく、階下まで水が達している恐れがある場合は、下記の手順で応急措置を行ってください。
1.階下に居住している方がいる場合は、階下の居住者に連絡し、ぬれては困るものを移動してもらいます。
2.階下の天井の照明器具がぬれた場合は、完全に乾くまで階下の居住者にブレーカーを落として頂き、状況がひどければ電力会社にも連絡します。
3.窓口の業者に連絡します。

 

*万一に備え損害保険等の加入をおすすめします。

 

 

4.トイレのトラブル。

水洗トイレが詰まったら絶対に水を流さないで下さい。詰まった場合、水が止まらない場合は、下記の手順で応急措置を試みます。それでも詰まりがとれなかったり、水が止まらない場合は、窓口の業者や近くの修理工事店に速やかに連絡して下さい。

 

トイレが詰まったとき

1.便器の排水穴にラバーカップを密着させ、勢いよく押したり引いたり、数回繰り返すと、「詰まり」が取れます。
2.詰まりが取れたと感じたらバケツの水を少しずつ流し、スムーズに流れるかどうか確かめます。

 

水が止まらない時

1.水が止まらない時は、タンク内のゴム弁を持ち上げるアームが引っかかったり、チェーンがからまったりしていないか確かめます。 2.浮き玉の止まる位置が、オーバーフロー管より高い位置にないか確かめます。
 

5.更新手続き連絡。

契約期間満了の日が近づき、引き続き継続して入居を希望する場合は、契約更新手続きが必要となります。 契約書の内容を確認して契約書に定められている期日までに、窓口の業者に連絡して下さい。
1..窓口の業者から賃貸借契約期間の満了時期が近づいている旨の連絡があります。
2.契約更新を行いたいことを窓口の業者に連絡してください。
3.窓口の業者が貸主との新たな賃貸条件の改定手続きを行います。
4.新たな契約書の締結や差額家賃等の支払などで更新手続きは完了。

退去時の注意点

1.退去手続き連絡。

契約期間の満了や事情によって退去する場合は、契約書の内容に従って解約手続きを行います。 退去・解約手続きの流れは下記の通りですがが、退去が決まったら早めに窓口の業者に連絡し、具体的な手続方法を確認します。
1.書面で解約の申し入れをして、退去の予定日を窓口の業者に連絡してください。
2.窓口の業者が立ち会いのもと、部屋の確認、点検を行います。
3.精算手続きを行います。

 

[参考文章] 社団法人 北海道宅地建物取引業協会HP